肌の悩みは人それぞれですが、誰にでも共通してある悩みが肌の「乾燥」。顔全体が乾燥している人もいれば、部分的に乾燥している人、また一年中乾燥している、季節によって乾燥を起こす人など、多くの人がかかえている悩みです。しかし、この悩みは簡単に解決できるものなので、今すぐトライしてみてください。
【どうして肌が乾燥してしまうの?】
なぜ肌が乾燥するのか?しくみは至って簡単です。健康的な肌というのは、水分と脂分のバランスで保たれていますが、水分と脂分の両方が不足すると、肌表面は乾燥状態になってしまいます。では、なぜ水分と脂分が不足するのでしょうか?それは、表皮の最も外側にある角質層の状態がカギとなっています。大まかに分けて以下の3つの原因があげられます。
① 体質という言葉があるように肌にも「肌質」というもがあります。つまり先天性なもので
角質層が正常に形成されない。
② 外部からの摩擦が原因で角質層が均等に形成されない。
③ 外的環境の影響が原因で角質層内の潤い保持力の低下。
(1) の場合は、もともと正常なターンオーバー(皮膚の生まれかわり)が行われないため、肌表面の角質層が未熟なものとなり、水分と脂分を保持できないのです。ターンオーバーが早くても遅くても乾燥肌になってしまします。
(2) の場合の外部からの摩擦というのは、つまり「お手入れ」を指します。顔の皮膚というのはとても薄いので、こするとかさする、ゴシゴシするなどの摩擦で角質層が剥がれてしまします。薄くなった角質層では水分脂分の保持ができないので、肌は乾燥してしまいます。
(3) の場合は、紫外線やエアコンの影響による乾いた空気が主な原因になります。肌の脂分が不足していると、肌内部から供給される水分をキャッチできないので、水分は蒸発して乾燥肌になります。
【乾燥肌にはどんなお手入れをすればいいの?】
乾燥肌になる原因の上記3点を踏まえ、それぞれを解決するためのすべきことからお話しします。
(1) の場合は、生まれ持ったものですから解決策というより対処法で肌と上手く付き合っていくことになります。ターンオーバーが早い人は皮膚が薄目なので、赤ら顔になりやすいのが特徴です。逆にターンオーバーが遅い人は、皮膚が肥厚気味なので皮膚が硬いのが特徴です。いずれの場合も過度なお手入れは避けましょう。マッサージやパック、エステ等もNGです。ひたすら水分・油分の補給で柔らかい肌になるよう努めましょう。
(2) の場合は、顔をなるべく「触らない」ことです。つい癖で目の周りをこすったり、頬に手をあててさすったり、洗顔時のゴシゴシ洗い、また美顔器でこすり過ぎというのもありますので、無意識で行っている習慣を止める努力を。
(3) の場合は、紫外線は一年中降り注いでいますので、紫外線が多い時間帯の外出を避けたり、サングラスや日傘、マスク等でUVカットが必要です。また、エアコンの乾いた空気に対しては、加湿器を同時に使用するとか、ぬれたタオルを室内に掛けておくなどして、湿度を上げておきましょう。
次に共通して解決できる「正しいお手入れ」は以下の2点をおさえておきましょう。
・正しい洗顔方法⇒「洗顔する前に、顔を湿らせておく」
肌表面の皮膚(角質層)はとてもデリーケートです。顔を洗う時にいきなり洗顔石鹸の泡
や洗顔フォームを肌に乗せるのではなく、その前に軽く顔をぬるま湯でぬらして、角質層
を柔らかく整えておきます。そうすることで、洗顔という摩擦の負担から肌を守れるので
す。
・正しい保湿の仕方⇒「洗顔後すぐにスキンケア」
洗顔後、時間を空けてしまっては、肌はすぐに乾燥状態で硬くなってしまい、水や美容液
などが浸透しにくくなります。たとえるなら、土が乾いた硬い状態の植木鉢に水を注いで
もしばらく入っていかない光景と同じです。
【乾燥肌でもできるエイジングケアは?】
乾燥肌の解決法は、角質層内の水分・脂分を保持することです。化粧品会社によって配合している成分はさまざまですが、角質層内の水分をキャッチしているのは「セラミド」という細胞間脂質です。化粧品もセラミド類似成分配合のものがおすすめです。
・乾燥肌用スキンケアの選び方と使い方
洗顔料は、洗浄力の強くないものを選びましょう。今は弱酸性タイプのものが主流です
が、泡立てたときの泡のキメが細かく弾力のあるものが、肌に負担をかけずに汚れを落と
すことができます。
↓
洗顔後の化粧水は、とろみがあるものより浸透力があるものを選びましょう。化粧水の役
目はキメを整えふっくらと柔らかくすること。保湿力は美容液やクリームに任せましょ
う。
↓
美容液に求めたのは保湿力。「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」等の保湿力の
高い美容成分が配合されているもので水分の蒸発を押さえます。
↓
最後のクリームは、皮膚が薄い人は水分の蒸発が早いので、油分が多めの濃厚クリームで
顔全体を覆うようにします。皮膚が肥厚気味の人は、伸びが良いなめらかなクリームで柔
らかい肌に整えましょう。
【肌本来の力を引き出そう】
肌の乾燥はそれだけでも十分な悩みですが、シワ・たるみといった乾燥から引き起こすさらなるトラブルへと発展しますので、まずは通常の肌の水分脂分バランスを整えて、肌本来の機能が働くようにケアすることが、エイジングケアの第一歩と言っても過言ではありません。
0コメント