ドレスコードの中のお履き物についてお話したいと思います。レストランの区分をご理解いただいた上で(Vol.1の記事)、布(主にリネン)のテーブルクロスが敷かれているレストランでは、つま先が出る履物つまりサンダルはお控えください。これはご承知かと思いますが、ところがそうでもないんです。
夏になると、暑いので女性はストッキングを履きたくないですし、素足となると素敵なミュール等を履く方が多いですよね。
どんなに素敵なミュールでも、所詮「サンダル」です。お控えください。ゴム素材的なサンダルはNGだけど、ローでもハイでもヒールのサンダルならOKと認識している方が多いようで、テーブルマナー講座で「サンダルや短パン、ジーンズはお控えください」とご案内しても、ヒールのあるサンダルでお越しになる女性は多いです。
なぜサンダルやミュール等がNGかというと、ポイントは「つま先を出す」という点にあります。露出を控えるという点にも当てはまりますが、高級というイメージがあるフランス料理の起源は宮廷料理。貴族に楽しまれていた食事は、高級な陶器やガラスの器、銀器(カトラリー)が美しく並べられ、行儀よく食事をするというマナーが揃っての歴史・文化があります。
そして、サンダルの起源は足の裏を保護する「板」。今ではとても開放的な履物ですが、裸足であった庶民が履いていたもので、そのころの貴族の女性はすでにヒールのある靴でつま先は覆われているものでした。
そんな文化をひっくるめての「レストラン」です。ただ美味しい料理を食べるということではなく、美味しい料理の背景や西洋料理という歴史・文化を理解することで、その場の雰囲気と空間にすっぽりなじんで、最大限に楽しめる食事の席になると思いますよ。
和食のお店においても、和食のマナーやお箸の持ち方を無視した食べ方をされていると不愉快になりませんか?以前にピザを箸で食べる動画で物議を醸しました。ややもすれば、馬鹿にされているような誤解すら生みかねません。すると、SNSですぐにつぶやきますよね。お互い様ではないでしょうか。
それでは、また。ごきげんよう♪
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