その四、頭を下げない姿勢は実に絵になる!
素敵なレストランでの食事は、非日常を味わえたり喧騒から離れてリフレッシュできたりと、特別な空間と時間を与えてくれます。たとえ2,3時間の滞在であっても、私はその時間を全力で楽しみたいといつも思っています。
さて、慣れないフォークとナイフを扱っていただく西洋料理。左手に持つフォークを口に運ぶまでに粗相をしないかと思うあまり、口元が食材を迎えにいって、お皿に顔を近づけて食べていらっしゃる方が多いように思います。
つまり、食べる度に頭が下がって、お辞儀を繰り返しながら食べているという様です。これは見ていても落ち着きがありませんね。なんだかせわしいし、会話が途切れがち。時には、目の前の料理がまるで「餌」のように思えることもしばしば…。ご自分では気がつかなかと思いますが、相手にはそのような印象を与えている場合があります。とても残念ですね。
慌てることはありません。目の前の料理を取り上げられることはありませんので、どうぞゆっくりと時間をかけて丁寧にお召し上がりください。そして、料理と向かい合うばかりではなく、同席しているお相手の顔を見てお食事をなさってください。
素敵なお店に入ってワクワクしているお顔。その空間に満足しているお顔。美しい料理を目の前に目を輝かせているお顔…。シェフのお料理も楽しみですが、お会い手の笑顔も一瞬のものだと思います。どうぞ見逃さないでください。
お互いに頭を下げずに食事をしている姿勢は、周りから見てもとても美しいものです。そして、その素敵なお店の景色の一部にすっぽり馴染んでいます。まさに「絵になる」光景です。そんなお客のところには、スタッフもいつもよりお声をかけることが多くなります。
素敵なお店との一体感を味わることができたら、それはもう最高です。あなたの姿勢次第です♪
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